2025.07.04
~集中力と上手につき合って、心地よい毎日を送るコツ~
「気がついたら夜中だった…」「昨日夜更かししすぎて、今日は通所できなかった…」
そんな経験、ありませんか?
就労継続支援B型事業所に通っている皆さんの中には、イラストを描いたり、ゲームをしたり、ものづくりに取り組んだりと、“好きなこと”に夢中になれる力を持っている方がたくさんいます。
その集中力はとてもすばらしい力ですが、時に生活のリズムをくずしてしまう原因にもなってしまいます。
今回は、「なぜ生活リズムが乱れてしまうのか」「どうすればうまく付き合えるのか」、そして「好きなことを途中でやめるための工夫」について、詳しくご紹介します。
時間の感覚がなくなるほど集中してしまう
夢中になっていると「あと5分…」が何度も続いてしまい、気がつけば深夜に。
集中力が高まると、眠気を感じにくくなることもあります。
日中にあまり動いていないと、夜に目がさえる
体をあまり動かしていないと疲れず、眠気がこないまま夜を迎えてしまうことも。半日でもいいので事業所に通所するだけでもカロリーを消費して夜眠れるかもしれません。初めは日中に少し眠気があるかもしれませんが、数日経てば慣れてくると思います。
生活リズムの乱れは心と体にも影響する
夜ふかしが続くと、疲れやすくなったり、気分が落ち込んだりすることも。通所がむずかしくなり、さらにリズムが崩れるという悪循環に…。特に土日は事業所も休みなので夜更かししがちです。昼寝が長すぎても夜に眠れなくなるかもしれないので注意が必要ですね。
「やる時間」「終わる時間」を決めておく
自分の好きなことは、つい“終わりどころ”が見つからなくなりがちです。
あらかじめ「21時まで」などと決め、タイマーやアラームを使って終了のきっかけを作りましょう。
あえて“キリの悪いところ”でやめる
「ここまでやったら終わり」と思うと、どんどん先延ばしになります。
あえて途中の「中途半端なところ」でやめておくと、次に再開しやすくもなります。
“やりたいことノート”に気持ちを書き出す
「次はこうしよう」「こういうアイデアが浮かんだ」など、頭の中にあることをノートにメモしておくと、気持ちを整理して切り替えやすくなります。
やめたあとの“ごほうび”を用意する
例えば「やめたら好きな音楽を聴く」「おいしいお茶を飲む」など、やめた後にも楽しみがあると、スムーズに切り上げやすくなります。
通所や睡眠も“やりたいこと”の一部だと考える
生活リズムを守ることも、あなたの目標や夢に近づくための大事な行動です。
「明日も元気にやるために、今は終わりにしよう」と前向きに考えてみてください。
生活リズムを整えることも、「やめる練習」をすることも、一度で完璧にできるものではありません。
大切なのは、少しずつ工夫しながら、前向きに続けていくことです。
朝に太陽の光を浴びる
夜はスマホの時間を少し短くする
どうしても夜ふかしした日は、次の日少しだけでも通所してみる
など、無理のない範囲で、自分に合った方法を試してみてください。
あなたの「好き」は、あなたの魅力であり、力です。
その力を無理なく活かしていくために、生活リズムと集中力の“ちょうどよいバランス”を見つけていきましょう。
やめるのが苦手なあなたも、少しずつで大丈夫。
にじげん名古屋池下では職員も一緒に考えますので、ひとりで悩まず、ぜひ声をかけてくださいね。
どうしても声をかけづらい場合は、月2回の面談時にお話ししていただけると嬉しいです。