2025.06.13
毎年やってくる「梅雨」の季節。
しとしとと続く雨、じめじめとした湿気、曇天が多い空模様——。
この時期になると、「なんだか体が重い」「気分が乗らない」「頭が痛くなりやすい」など、体調やメンタルの不調を感じる方が増える傾向があります。
実は、これらの不調は「梅雨だから仕方ない」と片付けるのではなく、ちゃんと原因と対策があるんです!
今回は、そんな梅雨の体調不良について、
なぜ起きるのか?(原因)
どうすれば楽になるのか?(対策)
予防のために今からできることは?(予防策)
という3つの視点から、わかりやすくご紹介します。
梅雨時は低気圧が続き、天気がころころ変わります。
人の体はこの気圧の変化を敏感に察知しており、特に自律神経(交感神経・副交感神経)が影響を受けやすくなります。
自律神経が乱れると、
慢性的なだるさ
頭痛や肩こり
胃腸の不調(下痢・便秘)
不眠や浅い眠り
といった不調が現れやすくなります。特に、天気痛や片頭痛を持っている方は悪化しやすく、注意が必要です。
梅雨の湿度は80%を超えることも珍しくなく、汗がうまく蒸発できません。
体内の熱がこもりやすくなり、体温調整や水分排出がうまくいかなくなります。
その結果、
手足のむくみ
だるさや重だるさ
食欲不振や消化不良
などの症状が出やすくなるのです。
曇りや雨の日が続くと、太陽の光を浴びる機会が自然と減ります。
太陽光を浴びることで分泌される「セロトニン」というホルモンは、私たちの心を安定させる働きがありますが、これが不足すると、
気分の落ち込み
イライラ
やる気の低下
睡眠リズムの乱れ
といったメンタル面での不調を感じやすくなります。
では、そんな梅雨の体調不良を少しでも和らげるにはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは、日常生活の中でできる簡単かつ効果的な対策をご紹介します。
天気が悪くても、朝はカーテンを開けて外の光を取り入れることが大切です。
自然光が入るだけでも、体内時計がリセットされ、自律神経が整いやすくなります。
雨の日は、光目覚ましライトなどを使うのもおすすめです。
湿気が多いと体も疲れやすくなるだけでなく、カビやダニの温床にも。
除湿機やエアコンのドライモードを活用し、快適な湿度を保つことが大切です。
湿度を測る「湿度計」も一つあると便利ですよ。
自律神経の安定には、ビタミンB群・カルシウム・マグネシウムなどが効果的です。
おすすめ食材:
バナナ(セロトニンの材料トリプトファンを含む)
納豆、豆腐などの大豆製品(神経の安定に)
ほうれん草やブロッコリー(ビタミン・ミネラルが豊富)
鮭やサバなどの青魚(DHA・EPAで脳にも◎)
なるべくコンビニや外食だけに頼らず、温かいスープや発酵食品を取り入れると胃腸にもやさしいですよ。
激しい運動でなくてもOK。
朝のラジオ体操や夜のストレッチ、深呼吸など、少し体を動かすだけで血行がよくなり、自律神経が整いやすくなります。
雨の日は、YouTubeで室内ヨガやストレッチ動画を活用するのもおすすめです。
気分がすぐれないときは、「無理をしない」「自分を責めない」ことも大切です。
雨の日は特に心身のエネルギー消費が大きいため、いつもよりゆったりと過ごす時間を意識的に取り入れましょう。
生活リズムを崩さないように心がける
→休日もなるべく同じ時間に起き、体内リズムを一定に。
服装で体温調節をこまめに
→冷房や外気で冷えすぎないよう、羽織りものや靴下を携帯。
水分補給をこまめに
→汗が蒸発しにくい梅雨こそ、体内の水分バランスが乱れやすくなるので、こまめな水分補給を。冷たい飲み物より常温や温かい飲み物が◎。
梅雨の体調不良には、気圧・湿度・日照不足など、自然環境に由来する原因がたくさんあります。
でも、ちょっとした工夫や意識で、不調をやわらげたり、防ぐことができるのです。
もし不調が続く場合は、無理をせず専門家に相談することも大切です。
将来の自立のためには、気候の変化などに対応しなければいけない場面が出てきます。
当然、無理をする必要はありませんが、準備と対策をしておけば不安も少なくなるでしょう。
にじげん名古屋池下では、こうした季節の変わり目にこそ「心と体の健康」を大切にしながら、皆さまの暮らしを応援していきたいと考えています。
今後も役立つ情報を発信してまいりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
それでは、梅雨の季節も健やかにお過ごしください。